映像デバイスの歴史

 液晶テレビの変遷
年代 トピックス 備考
1888 明治21年 世界で最初の液晶の発見 当時のオーストリアの植物学者ライニツァーが発見
1898 明治31年 液晶(液状結晶)の命名 ドイツの物理学者レーマン
1962 昭和37年 液晶ディスプレイ特許出願
(ネマチック液晶+直流電圧制御)
RCA(米国)ウィリアムス
1963 昭和38年 テレビの研究に着手 RCA(米国)
1967 昭和42年 DSM液晶発明(ネマチック液晶の動的散乱モード) RCAハルマイヤー
1968 昭和43年 RCA(米国)世界初液晶ディスプレイ発表 ライフが短く実用化に至らず
1969 昭和44年 TM(ねじれネマチック)液晶発明 ファーガソン(米国液晶研究所副所長)
1970 昭和45年 日本 液晶ディスプレイ開発に着手 シャープ(和田富男以下7名のプロジェクト)
1971 昭和46年 DSM液晶の実用化 シャープ 船田文明
1972 昭和47年 液晶材「シアノビフェニル」を開発 グレイ他(英国ハル大学)
1973 昭和48年 液晶ディスプレイ電卓発売 爆発的売れ行き シャープ「EL-805」26,800円
1975 昭和50年 アモルファスシリコン(a-Si)薄膜トランジスタ開発
(画期的材料)
英国ダンディー大学スペア氏
1978 昭和53年 5.5型白黒テレビ開発に成功 シャープ
1984 昭和59年 カラーテレビ商品化(2型:ポケット型)
視野角対応「VA(Vertical Alignment)」方式採用
諏訪精工社(現セイコーエプソン)
富士通、シャープ
1986 昭和61年 3型カラー液晶テレビ商品化 松下
1988 昭和63年 14型液晶カラーパネル開発 シャープ 液晶テレビに本格参入
1992 平成4年 「IPS」液晶開発 視野角拡大化(In-Plane-Switching) ドイツ フラウンホーファ研究所
キーファー氏及びバウアー氏
日立採用
1994 平成6年 21型液晶テレビ開発 シャープ
1997 平成9年
  ↓
各社広視野角高精細化の商品化(XGA、SXGA、UXGA) XGA(1024x768画素)
SXGA(1280x1024画素)
UXGA(1600x1200画素)
2002 平成14年 20型越えの大型化競争に入る
<ガラス世代の変遷>  
世代 基板サイズ例(mm) 稼働時期
第1世代 320X400 1991年
第2世代 370X470 1994年
第3世代 550X650 1996年
第4世代 730X920 2000年
第5世代 1100X1250 2002年
第6世代 1500X1800 2004年
第7世代 1800X2100 2005年
第8世代 2200X2600 2006年
第9世代 2400X2800 2006年
第10世代 2850X3050 2010年
 
2004 平成16年 亀山工場稼働
韓国にS-LCD社設立 液晶パネル生産
シャープ
サムソン、ソニー
2005 平成17年 IPS大型液晶パネル工場共同設立 日立、松下、東芝
2005 平成17年 65型テレビ開発 シャープ
2007 平成19年 1月:108型液晶テレビ発売
12月:パネルメーカー提携先を変更
   ・シャープ-東芝-パイオニア連合
   ・松下-日立-キャノン連合
シャープ
2008 平成20年 2月:ソニー、シャープと提携
<世界の液晶パネル生産は4陣営>
   ・シャープ-ソニー-東芝-パイオニア陣営
   ・松下-日立-キャノン
   ・韓国サムスン電子
   ・LG電子グループ


ソニー-サムスンと当面提携継続
2009 平成21年 大阪堺市にて液晶コンビナート稼働
   世界初の第10世代ガラス基板を使用し、生産開始

世界初薄さ3mm台 LED TVパネル開発
   液晶パネル薄さ競走激化
シャープ、コーニング、大日本印刷、凸版印刷が工場進出

サムスン
2010 平成22年 3D対応液晶テレビ発売

兵庫県姫路市にてIPSアルファ姫路稼働

4原色技術「クアトロン」開発
従来の液晶3色(赤、緑、青)の色フィルターに黄色を加えた4原色技術
シャープ、東芝等

パナソニック

シャープ
2011 平成23年 スマートテレビ発売相次ぐ
4K2K液晶テレビ発売開始

東芝
2012 平成24年 90型業務用液晶ディスプレイ(量産型)を発表
レーザーバックライト液晶テレビを開発
シャープ
三菱
2013 平成25年 4K2K液晶テレビ発売が本格化
CESで8K4K液晶テレビを出展(85インチ)
量子ドット技術を使った色再現性向上
84型4K液晶ディスプレイ発表
曲面液晶テレビを発表
105型、UHD、21:9(5120X2160)発表

シャープ
ソニー
LG電子
LG電子
サムスン
2014 平成26年 105型曲面テレビ(UHD)を公開
98型8K、QUHD(7680X4320)を発表
サムスン、LG電子
BOE、シャープ
2015 平成27年 CESでガラス導光板を使った薄型液晶テレビを出展
中国メーカーの拡大が顕著になり、液晶パネル工場を多数建設
110型8K4K(BOE)、110型4K2K曲面(CSOT)をSIDで公開
CEATEC 2015でRGB半導体レーザーバックライト4Kテレビ公開
SDP、ソニー




三菱
2016 平成28年 CESで多種多様なテレビが多数展示
   ・170型を超えたテレビが多数出展
   ・UHD Allianceが4K/HDR対応仕様として
      「Ultra HD Premium」を発表
   ・各テレビメーカーが
      「Ultra HD Premium」テレビを多数出展
   ・RGB半導体レーザーバックライト8Kテレビ展示
中国メーカーがG10.5(10.5世代)液晶工場の建設を開始

パナソニック、ソニー、サムスン他

パナソニック、ソニー、サムスン他
パナソニック
BOE
2017 平成29年 CESでQD(量子ドット)-LCDテレビをQLEDテレビと命名して発表
CESでNano Cell Technology(IPS、QDを用いた)テレビを展示
中国メーカーがG11(11世代)液晶工場の建設を開始
国別生産量で中国が韓国を抜いて世界トップの生産国になった
サムスン

LG Display

CSOT